電解液(希硫酸)が、電気を通さない鉛(硫酸鉛)となり結晶化、それがマイナス極板(負極板)表面にこべりつくことを言います。
通常、発生した硫酸鉛は充電を行えば、電解液中に溶け込みます。
しかし、放電を繰り返しおこなっていたり、長時間放電状態のままでいると電解中に溶け込むはずの硫酸鉛が硬くなってしまい、結晶化します。
結晶化された硫酸鉛は電解液の中にある負極板の表面にこびりつきます。
こうなると、極板と電解液の接触面積が減り、充放電しにくくなる。
これが、サルフェージョンです。
健康なバッテリーの電圧はおよそ12.4V前後と言われています。
鉛バッテリーは1セルにつき起電力はおよそ2.1V。
それが6個あるので12Vバッテリーと呼ばれている。
さて、サルフェーション現象によって生まれた鉛が仕切りに1割こびりつくと、
1セル2.1Vの起電力が90%(1.89V)になり、それが6本で11.34V。
セルモーターも回らないくらいの電圧にまで落ち込んでしまうのです。
さらに状況が悪化し、6セルあわせて10.5V程度以下になると放電能力を失います。これが放電終止電圧です。
サルフェーションによって必要な電力が得られない状態が交換時期と言われています。
このサルフェーションが起きやすい環境が、充電をしていない状態です。
バッテリーは、使用しなくても勝手に自己放電してしまう性質があり、保管期間が長くなればサルフェーションは進行するのです。
長期保管によって、完全にバッテリーが放電し、再び充電しても使用できなくなってしまうのもこれが原因です。
この厄介なサルフェーションを取り除く術があります。それがパルス電流!
引用
https://www.webike.net/magazine/bargain/bargain-battery/43375/
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