ガソリン添加剤の役割
エンジン内部をキレイにする。溜まったカーボンデポジットを除去する。
結果、良好なエンジン状態を保つことが出来、壊れづらくなる。
また、「加速がスムーズになる」「アクセルのレスポンスが良くなる」「燃費向上につながる」
ガソリン添加剤の成分
PEA=ポリエーテルアミン(清浄成分)、酸化防止剤、防錆剤 等
PEAの量がガソリン添加剤の価値(どれくらい含有しているかは各メーカー企業秘密だが・・・)
PEA(ポリエーテルアミン)とは?
エンジン内部をキレイにする清浄成分です。
スラッジとは?
エンジン内部に堆積する汚れをスラッジという。
燃焼時の燃えカスや不純物、エンジンパーツの金属片が原因。
スラッジは、エンジンオイルが循環する部分に溜まり、エンジンオイルが吸着する。
適切にオイル・オイルエレメント交換をしていれば、あまり溜まらない。
対策
①清浄分散性の高いエンジンオイルを使用
②フラッシングオイルでフラッシング
③洗浄効果のあるエンジンオイル添加剤を投入
カーボンデポジットとは?
スラッジの一つにカーボンデポジットがある。
燃焼室内に発生する燃料の燃えカスやカーボン、つまり炭素が主成分の固着した堆積物。
ガソリン燃料が関係する場所(エンジンオイルが通らない場所)に発生する。
よって、清浄分散性の高いエンジンオイル、フラッシングオイル、エンジンオイル添加剤を使用しても堆積するし、除去できない。
カーボンデポジット除去に活躍するのが、PEA=ポリエーテルアミンンです。
カーボンデポジットの除去・予防方法は?
①エンジンを高回転で走行
→公道では現実的に難しい。
②ガソリン添加剤の使用
ガソリン添加剤(PEA)は、強い清浄力を持つ。汚れの小さな隙間に入りこんで、強力に溶かし、除去する。
除去した汚れはどこへ行く?
燃焼室内で燃料と一緒に燃やされる。その後、排ガスとして、排出される。
ガソリン添加剤の価値
PEAがどれくらい入っているか(濃度)が、ガソリン添加剤の価値。
PEAの価格は高いので、安価な添加剤には入ってない。
安価な添加剤
PEA(ポリエーテルアミン)が配合されていない安価な添加剤も存在する。
PEAの代わりに安価なアルコールの一種、メタノール系の清浄剤を使用している。
アルコールは、油分を強力に分解・除去できる。
燃料ラインの劣化したガソリン堆積物を溶かしたり、燃焼室内のカーボンデポジットを除去できる。
安価な添加剤の欠点
①金属を腐食させる
→エンジンは大半が金属で製造されている。
②ゴムへの攻撃性
エンジン内部の金属やゴムを痛めるので、アルコール系の添加剤はオススメしない。
清浄力もPEAの方がアルコールに比べ、高い。
有名なガソリン添加剤
いつ使用するのが良いか?
いつ入れても良いが、一番効率の良い入れ方は下記です。
①オイル交換前に燃料を満タン入れる
②ガソリン添加剤を投入する
③ガソリン添加剤を入れた燃料を使い切る
④再度、燃料を入れる
⑤オイル交換
→ガソリン添加剤を入れると、エンジンオイルが汚れるから
なぜ、エンジンオイルが汚れるのか?
シリンダーの中でピストンが上下しているので、エンジンオイルが燃焼室に少しづつ入ってしまう。
そのエンジンオイルに、ガソリン添加剤によって除去した汚れが吸着する。
大半の汚れは、燃焼し排気される。一部は、エンジンオイルに吸着する。
ガソリン添加剤の入れ過ぎ注意
ガソリン燃料に比べると、燃えづらい。
洗浄力はあるが、燃えづらい性質。
入れ過ぎると、燃え切らず、逆に汚れる。
→メーカー毎の投入量を守る
即効性があると、危険?
入れてすぐ、加速・レスポンスが急に良くなったり、燃費が極端に良くなる場合、
エンジンに汚れが溜まっていた可能性がある。
→定期的なガソリン添加剤の投入が必要
キレイなエンジンに投入すると、『ちょっと良くなったかな』『あまり変化ない』という体感になる。