作り方:原油(80%)+添加剤(20%)
粘度
例:0W20
最初の「0W」は低温時の粘度。
数字が小さくなると、粘度が柔らかい。低温時の始動性が高い。燃費効率が高い。
最後の「20」は高温時の粘度。
数字が大きくなると、粘度が高く固い。
熱に強く、油膜切れが起こりづらい。高速走行に向いている。
規格
API:アメリカ石油協会(American Petroleun Institune)
例:SP SN SM SL ~SA(SOは規格なし。代わりにSN PLUS)
アルファベットが後半に行くほど最新の規格。燃費性能や環境性能が高い。
役割
- 潤滑:部品同士の摩擦を低減
- 密封:部品同士の隙間を密封して爆発を逃さない
- 冷却:エンジン熱を冷ます
- 清浄:燃焼や摩耗で生じた汚れを洗い流し、特定の場所に溜まらない様にする
- 防錆:金属表面を被膜で覆い、錆を防ぐ
ベースオイル
【100%化学合成油】
原油を化学的に分解して、エンジンオイルに適した分子だけを選別・合成する。
分子が小さく、同じ形状。
→エンジン内部の隙間やシリンダー壁の小さな凹凸などに入り込んで抵抗を小さくできる
メリット :耐熱性や燃費、始動性が良い
蒸発性が低い、酸化に強い
デメリット:価格が高い
吸湿性が高く、結露が発生しやすい
【部分合成油】
鉱物油と化学合成油の混合オイルです(化学合成油の配合は20%以上)
メリット :品質、価格のバランスが良い
デメリット:中途半端
【鉱物油】
原油から不純物を除去して精製
メリット :価格が安い
デメリット:耐熱性能や酸化に弱い
燃費や始動性が悪い
添加剤
清浄分散材
オイル中の劣化物や不溶解分の各部への堆積を防ぎ、金属面への付着を防止する。
酸化防止剤
オイルの熱等による酸化、変質を防止してスラッジ等の劣化物の生成を抑制する。
耐荷重添加剤
摩擦面に油膜を形成して摩擦や摩耗を低減させる。
粘度指数向上剤
温度の高低によるオイルの粘度変化を少なくする。
流動点降下剤
流動点:オイルが流動する最低の温度
低温時にオイル中のろう分が結晶固化するのを防ぎ、流動点を低下させる。
消泡剤
オイルの泡立ちを抑制し、泡消しの作用をする。
防錆材
金属表面に保護被膜を形成して、水と金属の直接接触を防ぎ、錆の発生を防止する。
メーカー
- ENEOS https://www.eneos.co.jp/consumer/ss/service/oil/x_series/motoroil/
- 出光 https://www.idemitsu.com/jp/carlife/idemitsu/zepro/gasoline/index.html
- コスモ
https://www.cosmo-lube.co.jp/consumer/ss-oil.html - ワコーズ
https://www.wako-chemical.co.jp/products/recommendation/engine-oils.html - フックス
https://lubricants.jp/user_data/product_car - ニューテック
https://nutec.jp/ - アッシュ
http://www.jcd-products.com/pdf/ash_catalog.pdf - カストロール
https://www.castrol.com/ja_jp/japan/home/motor-oil-and-fluids/engine-oils.html - ザーレン
http://www.zahren.co.jp/#id81 - スノコ
https://www.sunoco.co.jp/product/automotive_lube/lineup/svelt/ - ロイヤルパープル
https://royalpurplejapan.com/ - レプソル
http://axel-japan.co.jp/repsol/index.htm - モチュール
https://www.motul.com/jp/ja - タクミ
https://takumi-motoroil.co.jp/concept/ - トヨタ
https://toyota.jp/after_service/car_care/yohin/engine_room/engine_oil/ - ホンダ
https://www.honda.co.jp/auto-parts/oil/ - バルボリン
https://www.valvoline.jp/